想定される状況

荷揚げ時の貨物の濡れを船倉の漏水だけに結びつけた場合

荷揚げ時に梱包の濡れが見つかると、閉鎖装置からの浸水、結露、積込み前の貨物状態が争点になることがあります。記録は異なる時点で作成されている可能性があるため、その内容を対象の具体的な条件、日付、状態と対応づける必要があります。

明らかにすべき事項

記録された濡れの特徴を航海条件と貨物の初期状態に照合します。その際、確認済みのデータ、計算上の仮定、提出資料では解決できない事項を区別します。

準備する資料

  • 被害位置図付きの積込み・荷揚げ記録
  • 貨物区画の温度、気象、換気日誌
  • 積付け写真と閉鎖装置の点検記録

比較・確認する事項

濡れた場所、積込み時の指摘、航海条件を比較し、梱包の状態を閉鎖装置の記録と照合して、考えられる説明を個別に検討します。相違点は原記録と対応づけて整理します。また、一つの対象や特定の期間についての観察を、独立した根拠なしに争点全体へ広げていないか確認します。

分析で得られ得る結果

不確実性を明記した所見と検討可能な説明の対応表を作成できます。原資料との対応と仮定を明示し、今後の専門的な検討に向けた確認事項をまとめます。

結論の限界

船舶検査の代わりにはならず、サーベイ証明書も発行しません。不足するデータを推測で補わず、結論は記録で裏づけられる状況と、当該問題に対する手法の適用範囲に限定します。